保湿剤
不足している皮膚の水分や皮脂を補い、バリア機能を高めます。
炎症があるときもないときも、毎日欠かさず保湿をすることが大切です。
保湿剤は大きく分けて4つ種類があります。
・ ヘパリン類似物質製剤
・ 尿素製剤
・ ワセリン
・ その他(亜鉛華軟膏など)
体質にあった塗りやすいものを選びましょう。
どの保湿剤を使う場合も1日に2~3回たっぷりと塗りましょう。
ステロイド外用薬(塗り薬)
燃え盛った炎症を鎮める消火器のような働きで、かゆみや炎症を抑えます。強さ別に5つのランクがあり、症状の重さや塗る部位によって使い分けます。
通常、最初に強いランクの薬を使って一気に炎症を鎮め、それから弱いランクに切り替えていきます。
ステロイド外用薬は、必要な量を正しく塗ることが大切です。適量を塗っていないために、なかなか症状が改善しないケースもあります。1日に何回塗るよう医師から指示されているかも確認しましょう。
ステロイド外用薬の正しい塗り方
ステロイド以外のお薬
- <塗り薬>
- ・免疫抑制外用薬
- 皮膚の免疫細胞の過剰な働きを抑えて、アトピー性皮膚炎の炎症を鎮めます
- <塗り薬・飲み薬>
- ・JAK阻害薬(ヤヌスキナーゼ阻害薬)
- アトピー性皮膚炎の過剰な炎症反応をコントロールし、かゆみや湿疹に働きかけます
- <飲み薬>
- ・免疫抑制薬
- 全身の免疫細胞の過剰な働きを抑えて、炎症を鎮めます
- ・抗アレルギー薬
- アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑えて、かゆみを緩和します
- <注射薬>
- ・生物学的製剤
- 免疫細胞の働きをピンポイントに抑えることで肌の乾燥やかゆみに働きかけます
2022年8月作成 CIB46M001A